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【第10回】収益化準備編 — AdSense申請とA8.net登録

この記事を読み終えると、Google AdSenseの審査申請と広告コードの設置、A8.netへの登録が済んだ状態になります。

ブログの収益化には、大きく2つの方法があります。

Google AdSense A8.net(アフィリエイト)
仕組み ページに広告が自動で表示され、見られたり押されたりすると収益 紹介した商品が売れたり申し込まれたりすると収益
審査 Googleの審査がある(サイト全体) 登録は審査なし。広告主ごとに提携の審査がある
向いている記事 どの記事でも 実際に使ったものを紹介する記事

始める前に用意するもの

  • プライバシーポリシーのページ
  • お問い合わせのページ
  • 運営者情報(このサイトについて)のページ
  • 中身のある記事がいくつか

AdSenseには「何記事必要」という決まりはありませんが、記事がほとんど無い状態や、中身の薄いページが多い状態だと通りにくいと言われています。

なぜプライバシーポリシーが必要なのか

筆者も最初は「なんとなく必要そうだから」で作っていました。調べてみると、理由ははっきりしていました。

AdSense(や多くの広告サービス)は、Cookieという仕組みを使って、読む人の興味に合わせた広告を出しています。 これは閲覧の履歴に関わる情報を扱うことなので、サイト側が次のことを書いておく必要があります。

  • どんな情報を集めているか
  • 何のために使うか
  • 読む人が断る方法はあるか

これはGoogleのルールであると同時に、EUのGDPRなど各国のプライバシーの法律の影響も受けています。このブログでは、こんな項目を書きました。

項目 書いた内容
個人情報の利用目的 お問い合わせで受け取った情報を、返信以外に使わないこと
広告について Google AdSenseを使っていて、Cookieが使われる場合があること
アフィリエイトについて A8.netなどのアフィリエイトプログラムを使っていること
アクセス解析について Google Analyticsを使っていること
免責事項 サイトの情報や、リンク先の内容に責任を負えないこと

運営者情報とお問い合わせの役割

運営者情報のページは、AdSenseのルールというより、Googleが検索の評価で重視している「E-E-A-T」(経験・専門性・権威性・信頼性)に関係しています。「誰が、どんな立場で書いているのか」が分かるサイトの方が、検索エンジンにも読む人にも信頼されやすい、という考え方です。このブログでは「インフラエンジニアを目指す情報系の学生が、実際に作りながら書いている」ことを このサイトについて に書いています。

お問い合わせは、Hugoのような静的サイトにはフォームの中身を受け取る仕組みがないので、メールアドレスを載せるだけのシンプルな形にしました。フォームにしたい場合は、Google Formsなどの外部サービスを使います。

操作手順

Google AdSenseに申し込む

  1. Google AdSenseを開き、Googleアカウントでログインする
  2. サイトのURL(https://example.com)と国を入力して始める
  3. 「サイト」→ 自分のサイトを選び、関連付けの方法で「ads.txt スニペット」を選ぶ
  4. 表示された1行をコピーする(形はこう)
google.com, pub-xxxxxxxxxxxxxxxx, DIRECT, f08c47fec0942fa0
  1. 手元のサイトの static フォルダに ads.txt というファイルを作り、その1行だけを貼って保存する
  2. 下の「AdSenseのコードを貼る」も済ませてから、第7回の手順で公開する
  3. ブラウザで https://example.com/ads.txt を開き、1行だけ表示されることを確認する
  4. AdSenseに戻り「確認」→「審査をリクエスト」
  5. 「お支払い」から住所などの支払い情報を入れる
  6. 税務情報(W-8BENフォーム)を入力する
  7. 「プライバシーとメッセージ」で、同意メッセージを作成して公開する

審査結果はメールで届きます。数日〜数週間かかります。

AdSenseのコードを貼る

AdSenseの管理画面でサイトを追加すると、次のような形のコードが表示されます。

<script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-xxxxxxxxxxxxxxxx"
     crossorigin="anonymous"></script>

ca-pub- のあとの数字が、自分専用のID(パブリッシャーID)です。画面からそのままコピーして、1文字も変えずに使います。

  1. VSCodeで themes/(テーマ名)/layouts/_default/baseof.html を開く
  2. </head> という行を探し、そのすぐ上に貼って保存する
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>...</title>
<link rel="stylesheet" href="...">

<!-- Google AdSense -->
<script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-xxxxxxxxxxxxxxxx"
     crossorigin="anonymous"></script>
</head>

<!-- Google AdSense --> は、あとで見たときに何のコードか分かるようにするためのメモです。書かなくても動きます。第9回と同じで、baseof.html は全ページ共通の型なので、ここに1回貼るだけで全部のページに入ります。

  1. hugo server で手元に表示し、右クリック →「ページのソースを表示」→ Ctrl + F で adsbygoogle を探す。見つかれば貼れています
  2. 第7回の手順(GitHub連携をしていれば git push)で公開する
  3. 本番のサイトでも同じように adsbygoogle を探す。トップページと記事ページの両方で見つかれば完了です

HTMLのファイルを content フォルダに置かないように注意してください。content は記事を入れる場所なので、ここにHTMLを置くとHugoがエラーを出して止まります。筆者は実際にやってしまいました。

審査をリクエストすると、AdSenseの「サイト」画面はこうなります。

AdSenseのサイト画面
①「準備中」は審査中という意味です。②ads.txtが「承認済み」なら、ads.txtは正しく置けています

A8.netに登録する

  1. A8.netを開き、「メディア会員登録(無料)」を押す
  2. メールアドレスを入力し、届いたメールのリンクから本登録に進む
  3. 会員情報とサイト情報(URL・カテゴリ・サイトの説明)を入力する
  4. 登録後、広告主を検索して「提携申請」を押す
  5. 広告主の審査に通ったら、広告リンクをコピーして記事に貼る
  6. プライバシーポリシーに「アフィリエイトプログラムを利用している」ことを書き足す

広告主によっては、「記事の最初に広告であることを書く」「広告を載せたページのURLを報告する」といった条件があります。提携の画面の説明を最後まで読んでください。

広告が出ないときに見るところ

審査に通るまでは、広告は出ません

コードを貼っても、すぐには広告は表示されません。「サイト」画面の状態が「準備完了」になるまでは、何も出ないのが正常です。「準備中」は審査中なので、そのまま待ちます。

ページが開けない、デザインが崩れている

審査は、Googleのロボットがサイトを見に来て行います。そのときにページが開けないと、審査に通りません。このブログでは、サーバーのフォルダの権限がおかしくなって、CSSが読めない状態になっていた時期がありました(→ CSSが404になった原因はフォルダの権限だった)。何ページか開いて、デザインと記事が正しく出ているか確認してください。

コードを2か所に貼っている

1ページの中に同じコードが2回入ると、うまく動かないことがあります。adsbygoogle を検索したとき、1回だけ出てくるか確認してください。

広告ブロックを使っている

ブラウザに広告ブロックの拡張機能が入っていると、自分のサイトの広告も見えません。拡張機能をオフにするか、シークレットウィンドウで確認してください。

審査に落ちたら

筆者は1回目の審査で「有用性の低いコンテンツ」として不承認になりました。原因として考えたことと、やったこと(似た記事をまとめ、体験談を厚くした)は AdSense審査に「有用性の低いコンテンツ」で落ちたので、36本の記事を18本にまとめ直した に書いています。

つまずきやすい注意点

ads.txtは1行だけ

同じ内容を2回貼ってしまい、1行に2つつながった状態で公開していたことがあります。公開後に必ずブラウザで中身を確認してください。

ads.txtの状態が「準備中」「不明」のまま

Googleが確認しに来るまで時間がかかります。中身が正しければ、数日待てば変わります。

税務フォームや本人確認書類の画面を人に見せない

マイナンバーや本名・住所が写っています。スクリーンショットを撮る場合も、SNSや質問サイトには絶対に上げないでください。

Googleアカウントを増やしすぎない

短期間にアカウントを作りすぎると停止されることがあります。収益を受け取るアカウントは1つに絞ってください。

広告には「広告」「PR」と書く

2023年10月から、広告であることを隠した宣伝(ステルスマーケティング)は法律で禁止されています。アフィリエイトリンクを貼った記事には、広告を含むことを分かる場所に書いてください。このブログでは、アフィリエイトリンクがある記事のタイトルの下に「PR」の表示が自動で出るようにしています。

本編はここまで

ここまでで、サイトを作って、公開して、測って、収益化の準備をするところまで終わりです。ここから先は、慣れてきた人向けの番外編です。

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